『過去問500問』
資格試験で合格の鍵を握るのは、何と言っても過去問です。宅建の本試験では過去に
出題された知識や論点が問われることが多いからです。
本書は10年分の過去問が収録されていて、本書の問題すべてをこなすと合計500問の
問題を解いたことになり、2,000もの選択肢に触れることになります。これだけの問題数
をこなすと、出題傾向が見え、知識の定着が図られるため、過去問演習はこれで十分で
あると思います。
こういった点で、本書は大変良いと思いますが、一通り基本書を読み終えた初学者の方
が最初に手にする問題集としては少々難しいのではないでしょうか?
いきなり試験範囲の全分野にわたる本試験型の50問を解いていくよりもまだ基礎知識が
固まっていないという方は、分野別過去問で分野ごとに知識を定着させていく方が得策で
あるように思われるからです。
その点で、本書は、ある程度学習を終えた中級者?上級者の方、または、分野別過去問
をやり終えたが、10年分すべての問題に目を通しておきたい、という方にオススメです。
パーフェクト宅建基本書とリンクしているので、相互参照すると学習効率が上がり、良い
と思います。